シリフ霊殿
Schild von Leiden

執事喫茶BASARA
 お帰りなさいませ、お嬢様。
 丁度良かった。アンタがいつも座ってる、窓際の席が空いてるぜ。
 ま、俺がこっそり手ぇ回しといてやったんだけどな。
 感謝しろよ?
 Hey小十郎、このLedyをいつものお席へご案内しろ!

「佐助」
「うん?」
「政宗殿は、お嬢様の前に出ると人が変わられるな」
「うん」
「何か訳でもおありなのだろうか」
「まああの人自称伊達男だから。それでじゃない?」


 注文は……今日はダージリンか?
 Ha、どうして分かったのかって顔だな。
 アンタ、そういう顔してる時は大抵ダージリンを飲みたがる。
 それだけだ。
 俺は執事長だからな、それくらい分からなきゃやってけねえよ。

「伊達、能書きは良い。注文を取ったならさっさと我の所に来ぬか。紅茶用の湯が冷めてしまう」


 あのな毛利、ここを何処だと思ってんだ?
 Ledyをおもてなししてこその執事だろうが。
 湯なんざ湧かし直せば済む話だろ?
 ……まぁ、しょうがねえか。
 それではお嬢様、一旦失礼いたします。
 ご用の際には何なりとお申し付け下さいませ。



クール系:伊達政宗
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