シリフ霊殿
Schild von Leiden

執事喫茶BASARA
 お待たせ致した、お嬢様!
 ご所望のお茶と、し、し、しふぉんけーき?でござる!
 申し訳ござらぬ、修行中の身ゆえ未熟で……
 おっと、お茶をお淹れするのでござるな。
 確かこうやって……あッつ!

「旦那ァ!ちょっ、大丈夫?」
「あいつの事だ、大丈夫だろ。放っとけ」
「いや、放っとけってさぁ……」


 あっつぅぅ……
 ぬ、い、いや、ご心配には及ばぬ。
 これしき、一人前になる為の修行と思えば苦でもない。
 いつかは政宗殿や元親殿のような立派な執事になって、お嬢様にお仕えするのが某の夢でござる!
 その為にもまずはこの汚れた皿を……運んで……

「わ、ちょっと旦那、割る!その持ち方は割る! あーもう待ってて今そっち行くか……」
「真田ァ!てめえまたやったのか!覚悟はできてんだろうな? 前出ろ、前だ!」


 しょ、承知いたした!
 うう、片倉殿の説教は怖いのでござるよー……
 お嬢様、このような未熟者ではあるが、これでも日々修行を重ねておりますゆえ、
 ご用の折にはまた呼んで頂けるとありがたい。
 それでは、失礼致す!



天然系:真田幸村
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