シリフ霊殿
Schild von Leiden

執事喫茶BASARA
 はーいお待たせ、お嬢様。
 こちら、お嬢様ご所望のストロベリーパフェになります。
 ……あ、このスプーンちょっと汚れてるなあ。
 ちょっと待っててね、すぐ取り替えて来るから。

 はい、新しいやつ持って来たから。どうぞ召し上がれ。
 美味しい?そう、ならいいんだけど。
 ほんとほんと、お嬢様に喜んで頂けるのでしたらこの猿飛佐助至上の喜び、
 なーんてね。やりすぎました?
 ほらほら、お嬢様なんだからもう少しお上品に食べなさいよ。
 全く、頬っぺにクリームつけちゃって。
 取ってあげるからちょっと動かないでね。
 ……うん、美味しい。うちの料理長も結構やるじゃん。

「今、ものすげえナチュラルに舐めたよな」
「舐めたな」
「わざとか、あれ?」
「いや、オカンの性だろ。つか、そう思っときてえ」


 はーい今失礼な事言った人誰ー?
 無駄話してる暇があったらそこ片付けといてくれない?
 特に真田の旦那!
 そこのお皿片付けといてって俺様さっき言ったでしょ?

「ぬ!? す、すまぬ佐助、今すぐ……!」


 あ、こら、横着しないの!
 そんな一気に持ったらバランス崩すって……うーわー。
 ……ごめん、お嬢様。俺様ちょっと行って来なきゃいけないみたい。
 大丈夫大丈夫、すぐ戻って来るからさ。心配しないで。
 あ、でももし何か用事あったらすぐ呼んでね?遠慮しないでいいから。
 絶対だからね!分かった?
 ……もー、折角イイ感じだったのに。



世話焼き系:猿飛佐助
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