シリフ霊殿
Schild von Leiden

執事喫茶BASARA
 お待たせ、お嬢様。
 ご注文のケーキと、えーっと……
 何ていったっけ、とにかく何かの紅茶。
 えへへ、蘭丸えらいでしょ?茶葉取り違えたりしなかったよ。

 最近?お仕事の事?
 うん、頑張ってるよ。
 いっぱいいっぱい頑張って、またお嬢様に褒めてもらうんだ。
 ……そりゃ、嫌な奴もいるけどさ。
 お前最近生意気だぞとか言ってくる生意気な若造とか。
 でも、負けてらんないし。
 蘭丸頑張るよ。

「オイ、さり気に人悪者にしてんなソコ」
「ていうか若造って」
「蘭丸君、今年いくつだったかな……」


 ほら、あれあれ。
 ……あ、お嬢様は何も気にしなくていいんだよ。
 蘭丸がぜーんぶ、やっつけちゃうから!

「上等だやれるもんならやってみろコラ」
「まあまあ。あ、蘭丸ーそこにいるならついでに向こうのテーブルの注文取ってきてー」


 えー何で蘭丸がー。
 お前が行けばいーじゃん!

「お前が一番テーブルに近いんだって。頼むよ、この時間帯皆忙しいし。なっ?」


 むー……しょうがないなぁ。
 じゃあお嬢様、行って来るね。
 もしまたご用ができて、そのご用を蘭丸がきちんとできたら……
 また、こないだみたいに頭撫でてくれると嬉しいな。



やんちゃ系:森蘭丸
前<< 戻る >>次