シリフ霊殿
Schild von Leiden

さなだっとメイト
 がしゃん。

「あ」
「どした?」
「ゆっきー出た!」
「あんた真田好きだねぇ」
「む。いいじゃないか別に」
 というか、そういう貴方はそれでダブリ幾つ目ですかマイフレンド。
「うふふーゆっきーゆっきー大事にしちゃうもんねー政宗はあげる」
「ひっど!あたしの嫁を!」
「だからあげるってば」
「うん貰う」
「うふふふゆっきー目に付く所に置いて愛でるんだー」
「……」
「何、その目」
「いや……変態臭いなあと思って」
「うっさい!」



 という訳で設置完了。
 それにしてもあれだ、夏の電気街は暑いねえ。
 ちょっとシャワーでも浴びて涼んで……
「破廉恥!」
「……あ?」
 今微かに聞き覚えのある声がしたような。
 気のせいか。もしくは外の音。
 ……ていうか、今私以外留守な筈なのに家の中で声したら怖いですよ。
「女子が人前で肌を見せるなど、破廉恥極まりない!」
「何ですとぉ!? ニーソ脱いだだけで何が破廉恥だこの思春期が!」



 ……あれ?



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