シリフ霊殿
Schild von Leiden

体調不良
 頭痛い腹痛い頭ぐらぐらする、もうやだブリーフィングなんてすっぽかして部屋で寝ていたい。
 ていうかそもそもマイスターでもないあたしがブリーフィングに出る必要は無いと思います。
 常識的に考えて。
「体調管理がなっていないな、#ナナ・#ヘヴンフィールド」
 こいつさえ黙ってればあたしは部屋で寝てても良いと思うんです。
「うっさい!つーかこれ体調管理関係無いから!あんたらには分かんない痛みだから!」
 体験してみたきゃ半年分くらい梱包して送りつけるぞこの野郎。
 絶対その眉間の皺八割増になるかんな。
「月経痛及び経血の排出に伴う貧血か。苛つき具合からすると二日目だな」
「うん、あたしあんたのそういうデリカシー無いとこ嫌いだわ」
 きちんと当たってるから更にね。
「生理現象ならば仕方が無い。部屋に戻って休んでいろ」
「え、でもブリーフィング……」
「後で報告に行かせる」
 ああ、あんたが来てくれるんじゃないのね。やっぱりね。
 こいつ自分がする必要が無い事にはとことん労力割かないからな。
「……じゃあまあ、お言葉に甘えて……」
「それから」
「ん?」
「月経痛の時は、うつ伏せになって子宮の部分を温湿布などで暖めると良い」
「御親切にどうもありがとよ!!」
 何だ段々腹が立ってきたぞ。
 よーく考えたら性別不明じゃなきゃただのセクハラじゃねえかこれ。



ティエリアの性別ってどっちもないんでしたっけ?
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