シリフ霊殿
Schild von Leiden

適正シミュレーション
 空き時間が出来たから、久々にゲームでもやろうかと思ってスイッチを入れた。
 この間ヴェーダのハードディスクを拝借してエロゲをやっていたら、
 あの無愛想眼鏡にこれでもかという程説教を食らったので
 (いいじゃんヴェーダの容量なんてどうせ何百テラもあるんだしさー)
 学習して今回はきちんと自分のパソコン。
 あと何故かゲームの内容に関してもくどくど言われたので(ほんとに何でだ?)
 一応警戒してシューティングゲームなどやる事にします。
 いや、ほんと気が付くとドアの向こうに居て話聞いてたりするんだってあいつ。
 ゲームの種類そのものはアレ、空き時間をエンジョイ出来れば何でも良いからね。



「何をしている」
 はいキタコレ
 つか早すぎだろこいつもしかしてあたしをストーキングしてんじゃないだろうな。
 まだソフト立ち上げてトップ画面出た所なんだけど。
「何って、暇が出来たからゲームしてるんですよ。
 パソコンはきちんと自分用のものですし、文句言われる筋合いは無いんですけど」
「次のミッションが控えているというのに遊んでいる暇は無い。
 空き時間とはいえ、そのようなものをヴェーダが推奨するとは思えないな」
 まーたヴェーダだよこいつチッ いっそ演算処理コンピュータの嫁になっちまえ。
 大体ソフトの中身も見ずに何を偉そうに言うかね、これは一応シュー……
「……いえ、これは実は実践トレーニングを兼ねた画期的な訓練ソフトなんですよー」
「……何?」
 よっしゃ食いついた。
「自分の操る機体と同じ特性のキャラクターを選択し、敵の弾をかわしながら攻撃を加えるというものです。
 よろしければ試しにやってみますか?」
 如何せんソフトが某少女弾幕シューティングだからキャラがちょっとあれだけど、上手く誤魔化せば何とかなる筈。
 まぁ興味は持ってるみたいだし、なし崩しなし崩し。
 後での言い訳はとりあえずヴェーダが推奨してましたって言えば大丈夫だよ。

「ヴァーチェならこれですかね、威力重視タイプ。操作方法は・・・」





「……なぁ」
「はい何でしょうロックオン・ストラトス」
「ティエリアが何かすげー凹んで部屋に閉じ籠ってんだけど、あれ何だ?」 
「あー……何か落ち込んでるっぽいですよ」
「落ち込んでる?」
「何でも自分はガンダムに乗る資格が無いとか何とか」
「はぁ?何だそりゃ急に」
「ですよねー何ででしょう」
 弾幕ゲーずぶの素人がノーマル4面まで行きゃ立派だと思うんだけどなぁ。
 とりあえずミッションまであと2時間だからさっさと立ち直って貰わなきゃ。
 少しずつ一緒に訓練しましょうとでも言えば良いかな。
 ヴェーダが推奨していますって言えば付いて来るだろあの人。



確かこの頃は並行して東方をプレイしていたんだったと思います
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