「何でェ古臭ェ型だなァ」
にやりと人が悪そうな笑みを浮かべる、その手には最新型のバズーカ。
「そんなへっぴり腰じゃ銃は扱えねェよ。お前、もしかしてからくり弄った事なんかねェんじゃねえの?」
相当の重量がある筈のそれを片手で器用にさばき、狙いをつける。
臆せず立ち向かってくる相手には、やれやれと言いながら腰の刀を抜いた。
「随分なナマクラ刀があったもんだ。研ぎ師の腕が悪ィのか?」
笑いながら敵をなぎ払う、その手には名匠の手になる刀。
嫌味な野郎だ、と我ながら思う。
「本当は足止めだけで良いって言われてんだけど……面倒臭ェから逮捕しちまって良いよなァ?」
あ、ちなみに抵抗したらその場でコロスから。
「貴様、相当のエゴイストだな」
「おや、アンタらみてェな天人嫌いもエゴイストなんて横文字知ってやしたか」
「その様な心根で国の憂いを掃えるものか!恥を知れ!」
「あー時々俺自身もそう思いやすねェ」
言いながら、振り向きざま無礼者を一人斬り捨てる。
「これぐらいじゃねェと、あの女の相手なんて務まりゃしないもんで」
相当末期ですね、俺。
ヒロイン何者だろう