シリフ霊殿
Schild von Leiden

さくせんかいぎ
「人払いはしたな」
「はい」
「外の様子はどうだ」
「障子の外に一人、気配からして恐らく隆元様かと」
「ならば良い。ではこれより軍議を開始する」
「まぁ軍議といっても二人だけですけどね。今回は家臣の方々に説明する事項は無いんですか?」
「其方には特別にやってもらいたい事もあるのでな」
「はーい。あ、おやつ持って来ましたんでどうぞつまんで下さいね」
「うむ」



「まず今回の要となるのがこの場所だ。本陣はここを予定している」
「はい」
「次に敵の本陣だが、予想ではここだ」
 もご。
「はい」
「ひかひ、我が策のはめにはもうふこひ北の方が」
「飲み込んでから話して下さると聞き取りやすいです」
「ん」
 ごっくん。
「それで、私は敵が北へ陣を張るよう誘導すれば良いのですね?」
「うむ。方法は任せるが、極力目立たぬように心掛けよ」
 もご。
「元就様その餡子私の分なんですが」
「ひらぬ」
「楽しみにしてたんですが」
「はわりに我の黄粉をやれば良いのれあろう」
「黄粉ですか。というか元就様、こちらに差し出して下さるのは嬉しいですが図面に黄粉が落ちてます」
「汚れる前にはよう食え」
「もう汚れてますってば。……まぁ、いただきますが」



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