目が合った瞬間こちらへ向かってくるものだから不覚にもどきりとしてしまった。
どうせ何か下らないものでも見つけたのだろうと思っていたが、
話しかけるにしては何時まで経っても歩調が落ちない。
な、何だ、話をするだけならそこまで近付いて来なくとも良いだろう。
最終的に互いの間に開いた距離は僅か数寸。
少しでも動けば顔が触れ合ってしまいそうだ。
い一体何だというのだこれは、こんな状況計算してな……
「あ、やっぱし。元就様、前髪に枝毛出来てますよ」
……
「焼け焦げよ!!」
「あづぁぁ!?ちょ、何なんですか元就様そんなに枝毛気にしてぎゃあぁぁぁ!!」
パーキッツ