「何でですかマスター俺何か言いましたか!?」
「うっさい!当分あたしの前に顔出したらアンインストールするからね!」
切欠といえばただの軽い口喧嘩だったんだけれども、
当分顔も見たくも無くて、パソコンのある部屋を離れてソファで鬱々としていた。
「マスター」
「……メイちゃん?」
真っ先に彼女が来たのが少し意外だ。
ミクかリンレンあたりがお兄ちゃんうざいとか言って来ると思ってたのに。
「カイト泣いてたわよ」
「何処で」
「フォルダの中」
ああ、一応あっちも素直に引き籠ってはいるのか。
「何が原因?分からないと私も慰めようが無いんだけど。二人とも」
「……向こうに聞けば」
「だってあの子分からないって言うんだもの」
「……」
「あのバカ、何言ったの?」
「……あのバカ……」
ソフトクリームは邪道だって言った……!
「はぁ?」
「そりゃーあいつがバニラアイス大好きなのは知ってるし気持ちも分かるけど、
チョコとバニラの織り成すあの螺旋を私の前で否定するなんて……!」
「……」
「メイちゃんだってビール派の人間にワンカップ馬鹿にされてみなよ腹立つから!」
「マスター、マスター、落ち着いて」
やっぱりアイスネタ